母・祖母への施術が開業や施術のきっかけに

整体院207院長 吉田の手

人のために施術をするということと、独自の施術方法で開業に至ったきっかけを紹介させてください。

整体師として働き始めたころは、指圧ベースの施術で硬くなった筋肉をしっかりと圧し緩めていました。

「イタ気持ちよくて楽になった。」という声を聞くのがうれしく満足していました。

そうして整体を続けていく中で転機が訪れたのは、母が肺を患ったことからでした。

一時は肺炎や喘息で救急車を呼ぶほどでしたが、何とか病院のお世話になり退院し通院しながら家で療養していました。

そんな母のフォローをしながら働きつつ何かできることはないか?と施術をしていました。

しかし、今まではただ力強く指圧ベースの施術をしていればお客さんにも喜んでもらえていたのですが、母の弱っていた身体に強い力で指圧をすることはできず手をこまねいていました。

身体が弱って最悪動けなくても、相手の身体に負担のない非常に弱い力で施術する方法はないかと考えていたところ、小学校から学んでいた合気道をはじめとする武術の動きにヒントを得て独自に施術研究を始めました。

ちょうど信頼できる医者先生のところへ通い母の体調も回復して来たので、さらに身体も動きやすい状態に改善できればより快適に過ごせるのではないか考えました。

施術研究に協力してくれる方を募り指圧ベースの施術とは違った、独自の整体方法を研究していきました。

呼吸の苦しい母や、五十肩に腰痛、股関節や膝の痛みで人工関節手術をするか悩んでいる方など多くの協力を得て、日常動作の範囲を出ない動きや力で身体に負担なく、筋肉の硬直や姿勢・骨のズレを改善する施術方法を研究することができました。

寝たきりだった母も以前より身体が軽快に動くようで普通に出かけることができ日々の楽しみや充実感を取り戻しています。

母自身の改善努力と多くの方のサポートによるおかげですが、その一部に施術が役立ったかなと思うと研究を続けてよかったなと思っています。

もう一つの転機は開業する直前に祖母が亡くなったことです。

コロナ流行の影響によって会えない期間が続き、亡くなる直前はほとんど動けない状態だったのですが、施術をすると白く透き通っていた肌に血が通い、寝返りをうち声も出せるようになり一緒に面会した母も驚き喜んでいました。

少し自慢に聞こえてしまうかもしれないのですが、亡くなる前の祖母は看護士さん達が骨折の可能性を危惧して体勢を変えたり着替えも満足にしてあげられない状態でした。

相手をほぼ動かさずに施術をする整体方法を研究して来たおかげで、寝返りがうてず声も出すことができなかった祖母が起き上がれないまでも動き出し「ありがとう。」と話してくれました。

久しぶりに面会でき施術で気持ちよさそうにしていた祖母を見て「また施術しに来よう。」と思っていましたが、それから3週間ほどして祖母は亡くなりました。

亡くなる直前も以前よりかなり元気だったそうで、寝たきりで身体も痛かっただろう祖母が少しでも快適に過ごして天へ帰ったなら施術してよかったなと感じました。

そして、今の心境で施術の研究を続ければ大丈夫なんだと祖母から自身への信頼感を与えてもらいました。

この他にも、私の施術は多くの方の協力と不思議なタイミングで施術を必要としてくれた方が現れたおかげで少しずつ技量を上げることができました。

研究し育んできた施術が、来院してくれる方の痛みや不調を改善し日々のやりたい事や充実感を取り戻すきっかけとなれば幸いです。

今後もさらなる精進を重ねより良い施術となるよう研究をし来院される方へ還元していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

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